![]() 三宅裕司さん率いる「劇団スーパー・エキセントリック・シアター」(SET)の第43回本公演「ニライカナイ錬金王伝説」を見に行きました。SETの劇を一番最初に見たのは2000年ですから、今年で6年目になります。毎度のことながら、笑いあり涙あり、歌ありアクションありで、見終わると「あぁ、来年もまた見に来よう」と思わせてくれます。 今回の舞台は、沖縄地方のとある小さな島である「無論島」です。島民の願いが叶って、米軍基地が撤退したのですが、米軍基地がなくなった途端に失業者が増え、貧しい生活を強いられることになりました。訪れた経済学者・玉野人志(小倉久寛)は、「心の故郷」とするこの島を活性化しようと試みる。こんなところから物語が始まります。 米軍基地の跡地に、自衛隊か原発かのどちらを誘致するかで、島民の意見が割れている中で「現代の錬金術師」の異名をとるジョー福西(三宅裕司)が現れ、島に眠っている不老不死の温泉の発掘に島民の心は傾倒していきます。玉野はそんなジョーを訝しげに見ているが・・・ 物語はこんな形で進んでいきます。タイトルになっている「ニライカナイ」というのは、沖縄地方に伝えられる、海のはるか彼方にある万物の根源となる理想郷のことを指すのだそうです。年に1回、そこに済む神様が来て幸福を与えてくれるという言い伝えがあるとのこと。この劇を作るにあたって、三宅裕司さんは実際に沖縄に行き、いろいろな話を聞いて回ったそうですが、そこで三宅さんは自分が取り上げたいテーマがたくさんあることに気が付いたとか。 SETが演じる舞台は、笑いやアクションが多分に取り入れられていますが、それだけを売りにしているわけではありません。そのときどきの社会問題を色濃く反映して、様々な問題提起をしています。笑いやアクションのほかに涙を誘うのは、人と人との繋がりや現代社会への警鐘がメッセージとして込められているからでしょう。 でも、見てもらうためのいろいろな工夫も凝らされています。過去には舞台の上で真剣勝負のバスケットボールの試合をしたこともありましたね。2通りのシナリオが用意されていて、どちらが勝つかによってシナリオが異なるという面白い発想です。面白いネタをアドリブで演じるというのもありました。生で演じる舞台ですから、いろいろとミスもあります。しかし、その時々で軽快なアドリブを受け流すあたりは、本当の意味での役者だと思います(今年は三宅さんがセリフを完全に忘れていました)。 この公演は、10月22日から始まったのですが、11月6日までが東京公演。その後は12月9日から11日までの3日間が大阪公演、12月23日には沖縄公演が控えています。何かと大変だと思いますが、頑張って欲しいものです。そして、来年もまた楽しい舞台を見せてもらいたいと思いました。 |
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